青森アウティング例会
「ひとすじの道が私の心に在った。夏の早朝の野の道である。」と
画家の東山魁夷が回想した小道。
その道をいま朋友たちと一緒に観ることができているんだなと私は幸せに感じました。
そう「朋あり遠方より来たる」 なのです。
2014年秋季大会で燃え尽き、心破れても山河あり。
四半世紀ぶりに戻った故郷は、陸地の最奥と書いて、陸奥(みちのく)と呼ばれています。
偉大な松尾芭蕉さんでさえ奥の細道が険しすぎて来るのを断念したのに。
そんな最果ての地に一路、朋友たちが来てくれたんです。
社交辞令だとばかり思っていた青森アウティングがまさか実現するとは!!
700km近く離れていても、半年以上会っていなくても、変わらない友情に感動しました。
例会の前日は遙かにそびえる八甲田連峰に向かうひとすじの道を西にゆきます。
とある修験者が見つけた日本三大秘湯のひとつと谷地温泉に向かいます。
その途中で、
八郎太郎が龍になって十和田湖に住むことになったお話しや修験者の南祖坊と龍子姫との三角関係の顛末など
平安時代から伝わる昔話などをストテリらしく語らせていただきました。
そして、その夜、八戸三社大祭の前夜祭に繰り出しました。
山車の上に人形が置かれているのですが、ひとつひとつに山車の前と後ろで物語が表現されています。
例会日の早朝に朝市を見学していただいたあと、
ひとすじの道を通って、種差海岸の天然芝生で例会がありました。
例会は楽しすぎてあっという間に終わってしまいました。
そこから数百メートルしか離れていなかった私の幼なじみの家は
津波で流され今も沼地のままだというのに、その天然芝生は縄文時代のままなのです。
どうしてそうなるんでしょうね。
ただただ不思議だなと感じました。
不思議といえば、半ばトーストを引退していた私が、
どうして、ストテリの皆さんと繋がっていられたのでしょうか?
それは、ストテリの画期的なシステムのおかげなのです。
なんと、例会が行われている目白や雑司ヶ谷の例会会場とオンラインで
遠隔地の会員さんを結びリアルタイムに例会に参加できちゃうからです。
このオンライン参加が私にとってひとすじの希望でありました。
ひとすじの道が私の心に在った。
ストテリの朋友たちと歩くひとすじの道が。