第97回ストテリ例会報告 2017年9月2日
久しぶりのテーマ例会は、T会長はじめストテリメンバーの多くが絶賛のアニメ映画「この世界の片隅に」を基にした「戦争と日常」例会でした。
まずはストーリーテラーのKさんが映画のあらすじを紹介、その後T会長のワークショップ、「この世界の片隅に」から考えるストーリーテリングと伝え片(かたの字はこれが正解)。
明確なメッセージが無いような映画でありながら人の心に強く訴えかけるこの映画のすばらしさを、他の戦争映画(アニメ)との比較や、主人公、目的、設定などにわけて分析をしました。
そしてその分析を基にして、同じ手法で作った新たなスピーチをT会長が披露。受け取る側のイマジネーションを膨らませる手法を実際にスピーチで実演してくれるというまさにストテリならではの大変高度で素晴らしいワークショップでした。
次は「戦争と日常」のテーマに沿った準備スピーチが2本。
1本目はVPEのTさん。世界から消えてしまったシッキム王国と「世界で一番幸せな国」というブランドで世界の注目を集めているブータン王国の話。ブータンが実はどんな歴史を背負っているか。皆が知らない国の情報と共に、これからの日本の進むべき道を示唆するスピーチでした。
またもう一つのスピーチはMさんの、歴史を振り返るスピーチ。ご自身がかかわった戦中派の人へのビデオインタビューと広島の原爆資料館を訪れた時の衝撃を落ち着いた口調で話されました。語り継ぐことの大切さの一翼を「この世界の片隅に」が担っていくというメッセージと共に聞く側の心に染み入るスピーチとなりました。
それぞれの論評と自由論評も内容の濃い物で短時間にしっかりと分析ができるメンバーのすごさを感じました。
テーマ例会はここで一旦区切ってその後はエリアコンテストに進む2名のコンテスタントの練習スピーチとなりました。
次回例会は9月21日、いよいよストテリが本格的にストーリーとは何かを掘り下げていくシリーズ例会の第1回目となります。皆様こうご期待ください!